初めての在留資格「技術・人文知識・国際業務」で外国人を採用する方へ
「外国人を採用したいが、何から始めればいいか分からない」
そんな企業様が最初に選ぶことが多い在留資格が
在留資格「技術・人文知識・国際業務（通称：技人国）」です。
ここでは、初めて外国人を雇用する企業目線で、
失敗しやすいポイントも含めて分かりやすく解説します。
① 技術・人文知識・国際業務とは？
この在留資格は、
大学・専門学校等で学んだ知識を使うホワイトカラー業務
に従事する外国人向けの就労ビザです。
対象となりやすい職種例
✅ ITエンジニア・システム開発
✅ 経理・総務・人事
✅ 営業・マーケティング
✅ 貿易事務・国際業務
✅ 通訳・翻訳
❌ 現場作業・単純労働（清掃・工場作業など）は対象外です。
② 初めての外国人採用で最も重要なポイント
「仕事内容」と「学歴・職歴」の一致
入管が最も重視するのは、
仕事内容が、本人の学歴・職歴と論理的につながっているかです。
例
✅ 経済学部卒 × 営業・企画 → OK
❌ 文系卒 × プログラマー → 原則NG（例外あり）
③ 採用企業側に求められる要件
外国人本人だけでなく、会社側も審査対象になります。
主なチェックポイント
✅ 会社が実在し、継続性がある
✅ 業務内容が明確
✅ 日本人と同等以上の報酬
✅ 雇用契約が適切
特に初採用の会社では、
「本当にこの会社で外国人を雇う必要があるのか」
を慎重に見られます。
④ 申請の流れ（初採用の場合）
パターンA：海外から呼ぶ場合
1️⃣ 在留資格認定証明書（COE）申請
2️⃣ 審査（2〜5か月）
3️⃣ COE交付 → 現地でビザ取得
4️⃣ 来日・就労開始
パターンB：日本在留者（留学生など）を採用する場合
1️⃣ 在留資格変更許可申請
2️⃣ 審査（1〜3か月）
3️⃣ 許可後に就労開始
⑤ 初めての採用でよくある失敗❌
⚠️ 職務内容が曖昧
⚠️ 日本人と比べて給与が低い
⚠️ 学歴・職歴との関連説明が弱い
⚠️ 書類をネット情報だけで作成
これらは不許可・追加資料要請の原因になります。
⑥まとめ
在留資格「技術・人文知識・国際業務」は、初めての外国人採用で最も使われる在留資格です。
ただし、
「採用したい」だけでは通らず
「なぜこの人で、この仕事なのか」
を論理的に説明できるかが結果を左右します。
・初めてで不安
・この仕事内容で通るか知りたい
・不許可は絶対に避けたい
という場合は、申請前の設計段階からの相談が最も安全です。
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